ウォーミングアップ

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復活ノート

「ウォーミングアップ」
今は亡きダイエー創業者の中内功は、乗っとり業が忙しくなり、本業のスーパーのことを考える余裕がなかったようです。
最初「消費者のために、いいものを一円でも安く」と言っていましたが(松下電器と争ったりしながら)、売上げを伸ばすためには拡大路線しかないと思いました(地方のスーパーを買収して地歩を固めていきました。高島屋は警戒されてうまくいかなかったとのことです。向こうから買ってくれないかという話が来れば断らなかったとも聞いています)。
とにかく、ダイエーが惨憺たる状態になったので店を見てまわったとき、実演販売をしていたので、「スーパーでこんなことをしてはいけない」と叱ったそうですが、アメリカのスーパーを見にいくと、どこも実演販売をしていたことがわかったのです。
しばらく離れていると、時代(消費者のニーズ)がわからなくなるのでしょう。
故障した野球選手が復帰するとき、マシンの球を打っても不安で、ピッチャーの球を打って、ようやく自信が出ると言います。
ボクサーも、スパーリングをやって調子がわかるのといっしょです。
私の言いたいのは、不況で身を縮めている状態が続いていますが、「さあ、やるぞ」となったときのために準備をしておきましょうということです(身を縮めるとは、年金問題で恥をかいたり、女のことで叩かれた管首相がお遍路に行ったようなことで、自分や社会あるいは「当該業界」(?)について距離を置いて見直すことです。自分と距離を置いて自分を見直すことは特にむずかしいでしょうね)。
また、「当該業界」には、中内功のように自信があればあるほど、固定観念が「見る目」を曇らせるかもしれません。
街を歩いていると、小学生から相当年配の人までスカートから黒いパッチ状のものが見えている格好をしている女性がいます。
また、無洗米も認知されるようになりました(手間が省けるし、環境にもやさしいと言われています)。
それらを開発した人は、自分の固定観念を乗りこえたのでしょう。
しかも、世界が相手ですから、一発当たれば桁違いの金持ちになれます。
自分の国が困っていても関係ありません(ロシアや中国、地震で壊滅したハイチでもそうです)。
ネット通販業者だけでなく、ユニクロ、吉野家などの小売り店も世界をめざしています(アメリカでは、ネットで日本の料理や調味料が大人気ということです)。
私は、「団塊世代」は世界共通だと思います。
戦前までは、それぞれの国の文化はかなりちがいましたが、戦後はどこの国も経済成長のみを追いかける時代になりましたから、「時代の子」の人生は似ているはずです。
そうなれば、商品でもサービスでも、一国で当たれば世界に・・・ということになります。
私は、世界の団塊世代にヒットする歌を考えています。当たれば、100万、200万ではききませんよ。
さあ、妄想でも何でもいいですから、ウォーミングアップをはじめてください。