
地産地消(1)
{ }
復活ノート
「地産地消」(1)
食糧危機、偽装などの食糧問題が起きてから、「地産地消」という言葉が出てくるようになりました。
「地元のものを食べる」ということであり、「地元で作る」ということのようです。
最終的には、これを、「日本」という地元の作り、食べるということにしなければなりません。
車や電気製品を作るのに忙しいから、農産物は、他(外国)で作ってちょうだいねという構造が崩れつつあるのです。
他も、工業製品を作るようになったり、農産物をバイオ燃料に回したり、旱魃などで生産が少なくなってきたからです。
しかし、まだ食べられるのに廃棄されるもの(ファミレスやコンビニなど出される)は、たいへんな量のようです(輸入量6000万トンで、廃棄量2000万トンといわれています)。
国民の生活スタイルは、そう簡単に直るものではないようです(その道筋を作るのが国の仕事ですが、日本にできるでしょうか)。
ところで、復活のビジネスも、「地産地消」が大事です。地元で商品やサービスを生産して、地元の消費者を相手にする、です。
赤福、吉兆、NOVAなど、破綻した企業の原因は拡大路線です(赤福は、これを肝に銘じてほしいものです)。
わたしも、そうでしたが、「御社の売上げは?」と聞かれると、声が小さくなったものです。
名前の割には少ないと思われるのは辛いものです(銀行から借りいれたり、出資を仰いだりする時は、特にそうです)。
吉兆もそうでしたし、NOVAも、チケットを先に買わすわけですから、返すこともありえる「売上げ」です。
また、どこかで真似されるとイライラするし、経営が逼迫して、地元を離れたり、地元以外で出ていくこともあります。
最近、全国的に有名な神戸のケーキ屋が、大阪駅に店を出しました。さらに東京へ進出するのか、ここでとどまるのか、他人事ながら興味があります。
今考えれば、あせると、進出先の消費者の動向をつかめないのです(社会の状況、県民性なども)。
売上げだけで、安易に拡大するのは禁物です。もし撤収するとなると、経営を揺るがすぐらいの費用と労力がいります。
私は、開業医や八百屋などを見るとかわいそうな仕事だと思っていました。
小さなエリアで、ちまちましてどれだけの売り上げがあるのかと。しかし、商売の原点は、消費者という人間です。じっくり相手を知ることで堅実な商売ができるのだと思いました。