
地方を生きかえらす
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復活ノート
「地方を生きかえらす」
自動車業界、電気製品業界が大きな不況に見舞われています。その元々の原因は諸説ありますが、アメリカで、景気を上げるために、低・中流層に、不動産ローンをどんどん組ませたことだと言われています。
しかし、ローンを払えないものが増えて、その親元の「リーマン」という投資銀行が破たんしたのです。
ここまで行くと、世の中は、「グローバル化」ですから、グローバルに不況が蔓延したのです。ギリシャ、スペインなどの凋落も、すべてこの流れです。
不況さえなければ、ギリシャ人は、50そこそこで仕事をやめても、給料の9割方の年金をもらうことができ、悠々自適の余生が送れたはずです(日本に飛び火しないように心から願います)。
話を元に戻せば、日本の屋台骨である大企業も、それが原因で苦戦を強いられています。
そこに、韓国、中国の企業が追いあげてきているのですが、自動車の場合は、化石燃料を使わない自動車さえを作れば(もちろん性能を維持して)、すべて解決できます。
しかし、電気製品の場合は、間口が広すぎて、どこに絞るかが運命の分かれ道です。
当の従業員やその家族は辛いことでしょう。20年前のバブル破綻のときのようなことを聞きます。
しかし、あのときは、「景気が戻れば、今作っているものが売れる」ということでしたが、今は、少し後手に回れば、今作っているものは古臭くなってしまうのです。
だから、企業は、地方の工場を閉鎖・統合をして、身を軽くしようとしています。
そうなると、地方は、企業の税金が入らなくなり、活力を失くします。若い人は、やむをえず外に出ます。
残された親は、介護サービス(在宅や施設)の世話になりますが、そのスタッフは、結婚もできない安月給に悩まされています。これが、日本の現状です。
もう、企業も、地方自治体も、国も当てになりませんね。それなら、私たちでやりましょう。
その地方の特長を生かした産業を興すのです。海辺か、山間か、企業を誘致する前の主産業は何か、それを蘇らすためにはどうするか(同じものか、今の社会に合わすか)など、あらゆることを調べるのです。
小さくてもいい、少しずつやっていくのです(「B級グルメ」というのが人気です。その地方に元気を与えるものになっています。しかも、「B-1グランプリ」ともなれば、開催地に何十億という経済効果があるといいます)。
小さな産業が注目されれば、それに関連した企業も集まってきます。
「故郷を何とかしたい」という若者が、東北の震災以後増えています。すべて揃っています。後は経営者の決断だけです。