
天寿阻害方程式
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復活ノート
「天寿阻害方程式」
人類の絶滅を予想する「終末時計」なるものが、また前に動きはじめて、絶滅時刻の12時まで、5分を切ったとかいうニュースが流れていました(秒針が下がることもあるそうです)。
人類絶滅の原因は、今から6500万年の隕石=小惑星の落下のようなものではなく、核戦争や温暖化など、人類の自業自得のようです(温暖化の原因には賛否があります。つまり、温暖化は気候変動の一つだという意見ですが、多少人間の営為が関係しているかも知れません)。
また、核保有国も、率先して核を使うことはないでしょう。そんなことをすれば、すばやく報復されますから、核テロが考えられます(原発事故も、絶滅原因の一つと認識したほうがいいように思います)。
地球そのものは、隕石=小惑星の衝突ぐらいでは消滅しないことが証明されたわけですが(地球の消滅の状況は、太陽が終焉するときに膨張するので、その熱で溶けるのです)、
人類は、「調子に乗りすぎて」絶滅するかもしれないようです。そうなると、文明も国家も消滅します。
個々人の場合はどうでしょう。メモ帳などに、「平均余命」という付録がついていて、若いときには気を悪くしたものでした。
両親や叔父、叔母を見送り、従兄弟でも亡くなる年になっても、「平均余命」の「平均」にこだわって、自分は、いつかは死ぬだろうが、「かなり」長生きするように思えるものです。
ましてや、他人に「後何年生きるか」など言われたくないですが、ローンや生命保険などでは、「十把一絡げ」にされています。
それでは、「平均余命」ではなく、天寿を阻害する要因を数式にあらわすのはどうでしょうか。
人間は、危険要因がなければ、120才まで生きるそうですが、気持ちが悪いので、100才までとします。
自分の健康状態(同じ程度なら身長が低いほうが長生きするそうです)、親や親戚の病歴、あるいは、性格(困難に対する態度)や幸福認知度(同じことでも、人によってちがう)も必要です。
また、住んでいる国や都市の要因も大事です。経済状況、気候、隣国との関係、あるいは、災害にあう危険要因もカウントされます(地震や津波の情報なども)。
とにかく、ありとあらゆる危険要因を入れて、スーパーコンピュータで計算します。
しかし、人は、活断層の上にある町でも、津波の防波堤がない海辺の村にでも、危険要因があることがわかっていても住むものです(特に故郷なら)。
この「天寿阻害方程式」は、企業などに利用されるでしょうが、本人にとって、災害への備えだけでなく、充実した人生にも寄与すると思うのですが、どうでしょうか。
とにかく、来年も、元気にがんばりましょう。