生活サポートサービス

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復活ノート

「生活サポートサービス」
先日、テレビで、東京の主婦が集まって、折込チラシなどを見比べて、「どこのスーパーで、何が安いか」の情報をネットで知らせるというサービスをはじめたというニュースが流れていました。
いわゆる「比較広告」ですが、パソコンやデジカメなどの電気製品では、以前からあり、製品紹介や値段を、まずネットで見るというのが、消費者の行動の一つになっています。
今回は、納豆や牛乳などの食料品を、しかも、生活圏に限定するのが目新しいですが、食料品の場合は、安けりゃいいというものではないので、クリアすることは多いようです。しかし、おもしろいビジネスになる種子はあると思います。
私が、関西のベッドタウンではじめたことも、それに近いですが、私の場合は介護コンサルタントとしての視点を、地域に広げたものです。
ビジネスは、時代の間(はざま)で生まれることは何度となく言ってきました。
そして、成功するのは、次の時代を予見し、どこよりも早くはじめた企業であるということも。
私が、1974年(昭和49年)に考案・企業化した「ベビーシッターサービス」や「在宅介護サービス」も、高度成長期や高齢化の少し前でした。
まず、「生活のため」というより、慢性的な人手不足で、どんどん主婦が社会に駆りだされた時代に、「ベビーシッターサービス」をはじめました。
その時代は、育児や介護は個人的な問題で、国や社会が関与すべきでないという考えが一般的でした。
だから、保育園は、午後5時に迎えにいかなくてはならないので、私のビジネスが受けいれられました。
また、介護サービスも、育児以上に困難な状況を迎えつつありました。老人の保育園がないのですから。
現在では、延長保育や、法律を改変した駅近くの保育園(施設などの問題)、あるいは企業内保育園がありますし、介護は、社会資源(人と金)を利用するという介護保険法が施行されました(ただし、現在では、介護保険の事業所は、どこも大赤字です)。
東京の主婦がはじめたビジネスが、バブル期のように、「いいもの」ではなく、「安いもの」を提供するのは、今の時代を反映したからでしょう。
あなたが、何の特技も資金もなく、ただ、このままでは終れないという強い気持ちだけは他人に負けないのなら、時代の様子と、そして時代がどこに流れいくかをじっと見て、まだ誰もしていない「生活サポートビジネス」を考案・企業化することで、「復活の道」を見つけることができるかもしれません。