リスク対処ビジネス

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復活ノート

「リスク対処ビジネス」
プロ野球のオープン戦がはじまりました。今年からプロになった者、昨年不本意な成績だった者、そして、中心選手と評価されている者も、スタートラインは同じですから、それぞれ闘志を燃やしていることでしょう(いつも肩透かしを食らわされているファンも同じ思いでしょう)。
念願のプロになっても、まわりが期待するような活躍ができずに早々と引退する者もいますが、誰もが認めるプロの選手となるものは、スカウトが張り巡らす網の中にいます(掛布のように、なんとか網に引っかかった者もたまにいますが)。
スカウトは、野球であれば野球の実力(将来の可能性も含めて)を評価するわけですが、選手の性格(たとえば組織の中でうまく動けるかどうか)までは立ちいらないのでしょうか(いや、清原のことですが、報道によりますと、西武時代からそういうことをしていたようですが、それなら、もう少しまわりの対応が必要だったかもしれないからです)。
それはともかく、スポーツだけでなく、学術や芸術でも才能があれば、一度はその門をくぐることができるわけです。
ビジネスの場合は、才能があるなしにかかわらず、誰でも入れます(当然のことながら)。
それは、誰でも入れるが、卒業するのはひじょうにむずかしいと言われている外国の大学のようです(だから、私のように退学を余儀なくされる者もいるわけです)。
また、ビジネスは、知能指数はそう必要ないかもしれません。それ以上に、「人柄売り」というものがあります。
私が大学を卒業して、広告代理店に入社したときに言われました、「おまえたちは、まだ理論的に広告を売ることはできない。まず、人柄を気に入ってもらうようにせよ」何度断られても、毎日でも笑顔で顔を出せということです。
自分で事業をしてわかりましたが、「人柄売り」は別に物やサービスを売るときにだけに使うのではなく、取引先や銀行、はたまた雲の上の企業と接点を持つ場合でも必要です。しかも、今度は営業用ではなく、素顔の人柄が評価されます。
ただ、私のように、人柄以前に、人間関係が苦手な者にとっては、大きな障壁があります。困難にぶつかっても、誰かに相談することができないからです。
新しく事業をはじめる人で、そういう性格ならば、多くの人と知りあうことを勧めます。
そこでビジネスです。若い経営者には、太い人脈を作ってほしいですが、困難は自分で解決しなければなりません。
そこで、ビジネスです。事業を続けている間に起きるであろう問題にどう対処していくかの「リスク対処ビジネス」です。
ありとあらゆるを作りましょう。融資の頼み方、昇給の決め方から、男女問題まで無数にあるはずです。
それを自分で考えさせるのです。必要な知識が身につき、自信がわいてくるでしょう。
これは人生そのものでも使えます。これなら、学生やサラリーマンの引きこもりを防ぐツールになります。
実力が出せないまま終わるのは、誰でも悔しいものです。