のんびりビジネス

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復活ノート

「のんびりビジネス」
去年でしたか、イギリスのテレビ番組で、広島と長崎で被爆して人を、「世界で一番不幸な人」などと言って物議をかもしましたが、今回、地震や津波、そして、それを原因とする原発事故に見舞われた日本が、「世界で一番不幸な国」などと思っている人が世界には大勢いるかもしれません。
広島と長崎に原爆を投下したことには、アメリカは、世界を早く平和にするため、あるいは、日本国民を救うためと言っていて、謝罪をしていません。
今回の原発事故では、東京電力は謝罪をしていますが、どこか「国策だから」という雰囲気があるような気がします。
国も、「想定外」という態度ですから、九州電力のような「原発愛」は微塵もゆるがないのです。
今日(7月10日)の新聞には、福島の原発を廃炉にするだけでも、数十年かかると報道されています(核燃料の回収は、2022年ごろから開始)。
家に戻れるのは今か今かと待っている区域の人はさぞ気落ちされていることだと察します。
しかも、福島原発が撒きちらした放射線は、広島型原発の60倍だとか100倍だとか言われています。
今後、日本社会は、重い荷を背負っていかなければなりません。
しかし、100年間は草一本生えないといわれていた広島や長崎は、すぐによみがえったじゃないかとか、復興の今こそ、安くて、二酸化炭素を出さないエネルギーを使うのは当然じゃないかという声があります。
しかし、毎日、放射線に怯えながら生活や育児をしている人にどう説明するのでしょうか。
「かつて日本という世界一不幸な国があった」などと言われないようにしたいものです。
戦後降りそそいだ「死の灰」から抜けだしたおとしよりに、また「死の灰」が待っていたとは、なんとも気の毒です。
生活の場は、のんびり場所であるはずなのに、どんな理由であれ、戦いの場にするとは情けない国です。
どんなビジネスでも、のんびりできると感じてもらえれば客はついてきます。
ライバルに先を越されて、いつも痛い目を見ていた経営者は、その性格が生かされるときです。
まるで、「今日の運勢」のようですが、どこでもやっている「ポイント」などとは無縁のことをしてはどうですか。
多少高くても、「のんびりできる」と感じてもらうのです(それは、店に来てもらうビジネスだけでなく、サービスも)。今ほど大転換が必要な時代はないのです。