ニーズ

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復活ノート

「ニーズ」
生来、天邪鬼で、子供のときから、人と同じことをしたくない性格です。
そのくせ、人より先んじることは大好きなので、余裕があれば、車や電化製品など、世間がまだもっていないものを買うということをしてきました。
この性格は、人間関係においては致命的で、第一次のボーリングやカラオケのブームでも、人から誘われても、頑なに拒み、ブームが去ってから、密かにはじめても、上達はしませんでした(ゴルフもいっしょで、40過ぎから、「ミズノゴルフスクール」に入りましたが、どうにもなりませんでした)。
最近は、年を取り、手元不如意ということもあり、スマホをはじめ、電子マネーなどの「文明の利器」を使ったことがありません(電車通勤をすることはもうないでしょう)。
人が使っているものを使いたくないはずなのに、何だが寂しい気がします(パソコンは命の次に大事なものですが)。
私の思惑など関係なしに、この世には新しいものがどんどん出てきます(ただし、ヤマダ電機が赤字になったように、それが売り上げに結びついていないようですが)。
スマホに例を取れば、同業他社を振りおとすために、今までの形ではなく、メガネのようにかけたり、腕時計のようにつけたりするものが研究されています。
しかし、今までなかったものをもてはやすニーズと、通話とメールだけでいいというニーズがあります(今日のネットニュースにも、ガラケーの新製品がどんどん出てきているそうです。知ったかぶりをすれば、どのキャリアも、フィーチャーホンを無視できないということで)。
それは、スマホ、ケータイだけでなく、すべての商品、サービスでも言えることです。
「ユニクロ」のような衣料の販売をしたい人、「くら寿司」に追いつきたい人、また、その他のビジネスをめざす人は、それぞれの業界のトップや第二、第三の企業の死角を探すことを提案してきましたが、今後、その業界はどうなっていくのかも研究すべきです。
リードする企業は、将来の展望を把握していても、現在の生存競争に振りまわされて、そこまでの余裕がないこともあるからです。
そして、不必要なニーズを削ることも忘れないでください。スマホからガラケーに戻る人が増えているように、単に過当競争で膨らんだものを捨てていけば、質がよく、料金も安いビジネスができるかもしれません。
医療、介護、保険でもそうです。「これしかしかしない」もありですが、「そうニーズがないものをしない」ということです。
「自信がついたから次をやる」と「これがうまくいかないから次をやる」とでは雲泥の差があることを忘れないでください。
私も、「24時間営業」を御旗に、いつか全国展開を目標したのですが、それが破たんの原因でした。