祭サービス

   { }

復活ノート

「祭サービス」
30年ほど前、まだ高齢化社会がはじまっていないころ、ある大手の葬儀会社の社長が、「医学が発達して、われわれの業界は不況だ」と社員に檄を飛ばしたそうですが、その後、めでたく高齢化になり、商売はどうなったでしょうか。
傍目には休む間もないように思えますが、イオンなどの異業種が、安値を武器に参入してきていますので、諸手を挙げてよろこぶわけにはいかないかもしれません。
客の数が増えても、不況と、家族の結びつきが弱くなったことで、葬儀や墓代を始末しようという動きもあります。
数年前、ある古刹(こさつ)の葬儀会館に勤めている人と話をしたことがありますが、葬儀のために檀家に出かけることはあっても、葬儀会館を利用する家はほとんどないとのことです(他の会館を利用することが多いのです)。
困った住職が、杭ぐらいの墓を考えて、ようやく売上げが増えました(社員旅行は、ベトナムへのゴルフツアーだったそうです)。
ときおり、田舎にある実家に帰りますが、昔は、田んぼをつぶして、大きな道ができていてびっくりすることがありましたが、最近は、それもなくなり、新しい葬儀会館があちこちにできています(そこも、地元の企業、たとえば、土木会社などが参入しているかもしれません)。
今の日本に、もっと必要なものを提案しましょうか。それは、祭の場所です。
個人でも、地域でも、祭の企画をして、会場も貸すのです。
冠婚葬祭とう言葉があります。婚葬はわかるとして、冠は成人になることで、祭は、祖先を祭ることです。人の人生の区切りをあらわしていますが、祭の意味を少し拡大して、生きていることを喜ぶための祭サービスです。
冠婚葬祭の中で、祭は、別にしなくてもかまいませんが、祖先や他の人々と結びつきが深まると思いませんか。
岸和田のだんじり祭は、日頃全国に散らばっていても、そのときにはは帰ってくると言われています。
有名歌手のコンサートも、ファンにとっては祭なのです。最近では、B級グルメ大会なども、そんな雰囲気がああリます。
過疎地域では、役員のなり手がないので、益々元気がありません。町でも、人の結びつきが希薄なので、何かしようとする動きがありません。個人でも、家族内では何かしても、親戚までは億劫です(親戚つきあいも、なるべく避けたいようです)。
個人から、地域まで、どんな祭でも任せてください。
元気ですか~ 元気がなければ人と話そう。元気があれば、家庭も、親戚も、地域も、社会も一つになれる、です。そうなれば、日本もすぐに復興できます。
中高年のコンパも需要があります。知りあいのバツイチの女性が(高校生の娘が2人います)、最近コンパに行ったそうです。今は、別れより出会いがもとめられています。