学ぶ

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復活ノート

「学ぶ」
「脳トレ」と称するゲームソフトが売れているのは、アルツハイマーになった家族を支えるテレビのドキュメンタリー番組が増えたためかもしれません。
私も、子供と(といっても、結婚している長女と次女ですが)、ケータイでメールをするようになって、「この字だ」と思っても、指はすでにボタンを押していることがありますから、反射神経が鈍くなりつつあるかもしれません。
しかし、脳の老化とアルツハイマーと関係があるのかどうか知りませんし、毎日ゲームをするのは、痩せたいために、納豆やバナナを食べるのと似ているような気がします。
本を読んだり、文書をまとめたり、何か興味のあるテーマを調べたりしたほうがいいのではないかという気がします。
とにかく、脳を鍛えるために漢字検定の資格が人気だそうです。受験料が毎年60億円以上集るようになりました。
日本漢字検定協会は公益法人ですから、その扱いをどうするか困ったのでしょう、どこでもやるようなことをして問題になっています。
バブルのときも、休眠している「宗教法人」を買いとり、そこに金を隠すのが流行っていましたし、最近ではNPOが使われています。
それはともかく、漢字に目をつけた理事長はたいしたものです。
「水と安全」と同じように、「ただ」の漢字を、売れる商品にしました。
その後、「水と安全」の「水」を作るのに、膨大な税金がかかるようになりましたし、ミネラル水や深層水はガソリンより高いものになりました。「安全」は、セコムなどの大企業を生みました。
そして、漢字は、文部省が認めた資格となり、毎年60億円をもたらすようになりました。
私たちは、何か商売がないかと考えるとき、どこにもないもの、誰も知らないものを探しがちです。
しかし、身近なもの、「ただ」のものを、どう加工するかということも忘れないようにしましょう。
身近なものは、人がどうしてもいるものだから身近にあるのですし、商売として見落としがちだからです。
全国から「これはいけるでしょうか」という相談を受けますが、最近長女からも、「こんな商売はどうか」というメールが来ます。
「自分がしたいから秘密にしておいて」ということですから、具体的なことは言いませんけど、どうも自分のアイデアに有頂天になっている段階のようです。
また、ある世界遺産の村に住んでいる次女も、高速道路がつながって観光客が増えたので、何か商売がしたいと言ってきますが、どうなることやら。
「商いは牛のよだれ」といいますが、ただ長く続けていても仕方ありません。
自分が考えた「仕掛け」に、あせることなく近づくことです(長女や次女にも、それを言っています)。
まずは漢字検定協会の理事長の成功と失敗を学ぶことです。対象はこれからも次々と出てくるでしょうが。