自信

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復活ノート

「自信」
先日、この30年で一番歌われた歌が発表されましたね。
ご承知のとおり、「世界に一つだけの花」ですが、歌詞には、「No1にならなくてもいい もともと特別なOnly one」というのがあります。みんな、ここが気に言って、カラオケで歌のでしょうか。
民主党の「事業仕分け」での「2位じゃだめなんでしょうか」という蓮舫議員の言葉を思いだします。
「事業仕訳」は、国の借金を減らすといことだったので、その言葉は好意的に受けとられたようでしたが、学者からは、「日本の技術を殺す気か!」と猛反発を受けました。
オリオンピックでも、銀メダルを取った選手が悔し涙を流す光景がありましたが、1番、1位をめざしての2番、2位と、やっとこさの2番、2位とは違うようです(凡才にはわかりませんが)。
それでは、経済指標の一つであるGNPで、アメリカはともかく、中国に抜かれてアジア2位になったことは、どう受けとられているのでしょうか。
「日本は落ちぶれた」という隣国からの「冷やかし」に、どう対応するかが、日本の品(ひん)をあらわします(国力は、また戻ってきます)。
「日本の人口は1億ちょっとだけど、中国は13億人もいる。それに、科学や医学のノーベル賞は一つもない。それにひきかえ、日本は・・・」というつぶやきが聞こえますが、経済界は、それどころじゃないというようです。
それは、個人でも同じような気がします。誰でも、浮き沈みがあるものです。
私も、長い間、経済的な「沈み」にいるので、このまま死んでいくのかと暗い気持ちになることがありますが、「浮いて」いるものはないかと探すことが大事だと思うようにしています。
「世界に一つだけの花」が一番歌われたのは、普遍的な要素と、今の状況を同時にあらわしているからです。それなら、ビジネス、商売でも、それを入れるのです。
国はともかく(日本はすばらしいというテーマのテレビ番組が増えていますが)、人を動かすものは、自信だと思います。
ゲームに人気があるのは、多分、「勝った」という気持ちが味わえるからかもしれません。普通のビジネス、商売では、「親切」というだけでなく、「自信を待たせる」ということを考えるべきです。
しかし、気をつけなければならないのは、妙な「ヨイショ」は避けるべきです。
衆議院の総選挙が近いようですが、候補者の「お訴えもうしあげます」という言葉の気持ち悪さはやめてください。
「自信」というのは、尊敬まで行かなくとも、誰かから認められているという確信でできているのです。
「元気があれば何でもできる」じゃないですが、「自信があれば、何でもできる」です。
不況や格差の社会で、客を喜ばせ、ビジネスで成功するためには、これしかありません。