ヒーロー

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復活ノート

「ヒーロー」
オバマ大統領は、アメリカ経済をどう立てなおすのでしょうか。
アメリカが早く元気になって、「おかゆ」からステーキを食べる気にならないと、どうにもならないと思っている国がいっぱいあります。
特にGDPなどの経済指標の落ち込みが一番激しい日本は切実でしょう。
しかし、オバマ大統領が、キャンペーンを始めた頃は、これだけの不況でなかったので、不況に対するタレントをもっているのか見ものです。何を、どう「チェンジ」するかが問われているのです。
オバマ大統領の支持率は、やや下がり気味とはいえ、高いレベルを保っているのは、期待されているからでしょう。
同時テロが起きたとき、国民の一致団結を求めるブッシュ前大統領の支持率は、80パーセント以上あったのですが、最後は、20パーセントを切り、「さっさとテキサスの田舎に帰れ」という声でホワイトハウスを後にしました。
今までの歴史を見ると、独裁者が生まれる、いや国民が独裁者を作るのは、今のような閉塞感がある時代です。
そして、ヒットラーやムッソリーニなどの独裁者、日本や中南米のファシズムなどが次々と出てきました。
支持率を高める方法は、敵(むりやり作ってでも)を国民に教えることです。そうして、国民を戦争へ駆りたてていったのです。
戦後、プロセスが異常な人気を博したのは、ヒーロー(独裁者)と敵(ヒールといわれる)がいるからかもしれません。
子供も大人も、力道山というヒーローとブラッシーやデストロイヤーという敵の戦いに夢中になりました(手足をもぎとられた大人のほうが夢中になったかもしれません)。
私も、近所の家で、手に汗を握りながら、「真剣勝負」を見たものです。
その後は、長嶋、王、イチローと「実在」のヒーローだけでなく、漫画・アニメからもどんどんヒーローが生まれています。
今は、戦後の次にヒーローが求められている時代です。
先日、ガソリンスタンドに勤めている若者と話をしたとき、「ぼくの晩ごはん教えましょうか。ずっと納豆めしだけです」と言っていました。
若者は、夢を描くことができない時代に生きているのです。
スポーツの興行、アニメの政策などは、他の人にお願いするとして、私たちも、今やっているビジネス・商売の中で、ヒーローを作りましょう。
店の名前でも、商品でも、システムでも、ヒーローは作れるはずです。
そうして、あなたにヒーローになってもらいたいものです。