逆転

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復活ノート

「逆転」
今日(12月13日)の新聞に載っている週刊誌の広告を見ていますと、(「すき屋」が牛丼を280円に値下げをしたが、「あなたが吉野家の社長だったら、どうする?」という記事があるとのことです。
最近も書きましたが、外食産業では、ファミレスがどんどん業態を変えています。
この不況の前から、有名ホテルのバイキングに行列ができていましたから、危機感はあったのでしょう。
「早い 安い うまい」を標榜していた牛丼屋が、今こそ真価を見せつけなくてはならないのに、どうしたことでしょう?
「タワーリングインフェルノ」という高層ビル火災の映画がありましたが、高層ビルで火事が起きて、30階に取りのこされると、人は、その恐怖で、30階が3階ぐらいに思える心理に取りつかれるそうです。
それで、「3階ぐらいなら骨折ですむかもしれない」と飛びおりるのです。
今は、そのような状況なのかもしれません。
「相手が安くするなら自分も。それでも、利益が出るだろう」と。
今は30階にいることを認識して、冷静にあたりを見まわすことが大事です。
この30年ほどを見ていますと、逆のことが起きているような気がします。
昔、ゴミは自分で処分するものでした。
山奥で生まれたので、都会のことはしりませんが、ゴミは野菜を作るための肥料となりました。
それはそれで今風でよかったのですが、余ったゴミは、竹薮にポイポイ捨てていました。
竹藪に入ると独特の臭気がありました。子供心に、それが竹薮特有の臭いと思っていました。どんな臭いかと言えば、夏、台所のゴミ箱の蓋を開けたときの臭いです。
その後、個人の家では、農協から小型の焼却炉を買って燃やしましたが、それも、化学物質が出るからと禁止され、今日の「COP15」に到っています。
別にゴミではないのですが、介護もそうで、介護・育児は個人の問題で、社会が口を出すべき問題ではないとなっていましたが、今や、介護・育児は、国家存亡の問題です。
テレビでも、主流だった二枚目(今はイケメンですか)より、「お笑い」が幅をきかせています。
ついでに言えば、デフレなると、年金生活者が一番安定しています。
科学的、論理的なことよりも、まず「逆転ありき」を考えてはいかが。
あなたの「商売のカン」で、そこらへんのとこを嗅いでみるのをおすすめします。
もちろん、トンチンカンなことではどうしようもありませんが。