グローバル化

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復活ノート

「グローバル化」
チュニジアで起こった「ジャスミン革命」が留まるところを知りません。
リビアのカダフィ少佐は、捕まったとき、「撃つな」と叫んだそうですが、チェ・ゲバラを思いだしました。
ボリビアで処刑されるとき、躊躇する兵士に、「どうした?男だろ。遠慮するな」などと言ったことに、私たち若者は感動を覚えたものです。
自分や身内だけを考えているものと、大きな夢を持つものとは、死に際までちがうようです。
中東は、石油が潤沢なのに、どうして国民の不満が飽和状態になるまで押さえつけるのか不思議でなりません。
部族間の対立が根っこにあるといわれていますが、イラクのフセイン大統領と同じく、権力欲、金銭欲というものはそういうものなのでしょう。
独裁者でなくとも、国の基盤を揺るがすような気配があると、報道規制やネット切断などをする国がありますが、もはや情報を押さえることは不可能です。
逆に、ウィキリークスのように、国家や大企業の内部文書を盗みだすこともできるのです。アメリカのデモも、ジャスミン革命に触発されたのでしょうが、カナダの組織が呼びかけたといわれています。そして、世界中の若者を駆りたてています。
攻撃されている「ウォールストリート」からは、「クスリとセックスに狂った豚野郎に何がわかる。4%の富裕層が、税金の80%をまかなっているんだ」と反発しているそうですが、その富裕層の中には、もっと税金を取ってくれという声もあるというのです。
どの階層も、若者に夢を与えなければ、世界は立ちゆかなくなるという思いがあるのかもしれません。
経済のグローバル化で、資金が利潤を生む場所に行きます。つまり、資金には人間の思惑があるので、敵対や憎悪も生みます。
敵対や憎悪に負けない、人間の結びつきを作るのにも、グローバル化を利用するしかないのです。
もはや国家というものは、グローバル化についていけない存在ですし、自国の打算でしか物事を考えられない存在です。
ネットは手っ取り早いですが、そればかりではありません。
私は、町に行くと、なるべく「ビッグ イシュー」という雑誌を買うことにしています。
ご存知の人が多いと思いますが、路上生活者の自立を助けるために、イギリスで始められたものです。
繁華街で路上生活者が売っています。自らが働いて、路上生活を抜けだすことを目的としています。300円ですが、160円が本人に入るシステムです(常設の店が、大阪と東京にできるそうです)。
毎回、世界的なスターがインタビューを受けています。177号はジュリアン・ムーアでした(そのスターも、ギャラなどは取ってないはずです)。
それを参考にして、世界の若者に向けての本はどうでしょうか。
「人類に未来はあるか?」「もし核が使われたら?」などのテーマを出すのです。
エネルギーの枯渇、温暖化、人口増加などは待ったなしです。人類には、ヒューマンパワーしか残されていないのです。
どのように売るか、収益はどうするかは、若者に任せましょう。