ファイティングポーズ

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復活ノート

「ファイティングポーズ」
大晦日、3階級制覇のチャンピオン井岡一翔(かずと)とリベンジを狙うレべコとの試合がありました。
井岡一族は私の家の近くに住んでいて、特に叔父の弘樹は、私の長男と同い年です(今は私の家の近くに豪邸を建てています)。
一翔は弘樹の甥で、つまり、一翔の父親が弘樹の兄です(顔が似ています)。
父親もプロボクサーだったそうですが、弟、子供が世界的なボクサーになってさぞうれしいことでしょう。
「代議士は選挙で落ちればただの人」と言われますが、ボクサーは、負ければ、ただの人ですめばいいのでしようが、致命的なけがをすれば廃人になってしまうかもしれません。
チャンピオンの座を失えば、代議士以上に復活は至難の業です(すぐには対戦もないでしょうから、忍耐のエネルギーはすごいものがあるでしょう)。
さて、今回の試合は、ご承知のように井岡一翔が勝ったのですが、レべコは初めてのKO負けだったようです。しかし、その気力はすさまじいものがありました。
どの階級でもそうですが、劣勢のボクサーが死に物狂いで挽回しようという姿に感動します。
倒れては起きてくる。また、倒れては起きてくる。今は、レフリーが早めに止めてしまうようですが、どんなに打たれても、ファイテインングポーズが本物と判断すれば、試合は続行です。
「もう、やーめた」とすぐ言ってきた私にはできないことです(若いときにボクシングをしていたとしても)。
確かに若いときはそうでしたが、年を取ると、案外粘りづよくなるものです。それは、性格が変わるということではなくて、このまま死んでいくのかという不安が強くなってきて、何かを続けなくてはという思いのほうが強くなるからではないかと思います。
しかし、会社をしているときこのくらいがんばっていればと後悔するのは意味がないです。今ほど不安がないので、性格が全面に出ていたのですから。
「反省すれど後悔なし」という言葉を指針としなければならないと思ってはいますが、なかなかそういう訳にはいきません。
ただ、後悔には役に立つ後悔と、時間の無駄でしない後悔があると思うべきです。そして、時間の無駄でしかない後悔をなるべく早く心から消しさる努力をするべきです(浮かんでしたら別のことを考えるというように、自分なりの方法を考えましょう)。
実際のボクシングのように誰も攻めてこないのですから、過去の幻影や意味のない後悔、また、自信のなさで倒れることほどばからしいことはありません。
ぼくらは生まれかわったんです。そして、今はファイティングポーズを取りづけためにトレーニングをしているのです。それなら、敵は?