新しい流通

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復活ノート

「新しい流通」
次女の婿が運送会社を始めました。私のように山っ気の多い男ですが、とにかく収入を確保するために、元々運転手をやっていましたので運送業を始めたのでしょう。
嫁(私の娘)や子供二人(私の孫)を大事にしてくれるのでうまくいくことを願っています。
会ったときには仕事のことを話してきましたが、以前から運転手、特に若者が足らないとよく言っていました。
特に長距離トラックの運転手が人手不足だそうです。長距離トラックに乗ると数日は家に帰ることができないそうで、これが今の若者には不人気の原因とのことです(「トラック野郎」の気ままな人生は昔の話のようです)。
そうは聞いていても、運送会社は中小が多いので、大企業はちがうだろうと思っていましたが、突然「このまま運転手不足が続くと日本経済が危ない」と言われはじめました。
今までの経験では、政府は何か政策を実行するときには国民の目をそちらに向けて危機を煽ります(新聞やテレビなどのマスコミを利用します)。
たとえば、介護に参入させる企業を増やすために、「20世紀最後のビッグビジネス」などとアドバルーンを上げました。それに乗った一般企業は結局は採算が取れず徹底しました(高齢化社会は現実になりましたが)。
今回も私は疑っていましたが、佐川急便が、労使ともアマゾンの委託で疲弊していることを認めて、今後は「総量規制」をすることになったと聞いて、婿の話は間違いではなかったと思うようになりました。
それは世界規模でも進んでいるようで、アマゾンでは、数年前からドローンを使った配達の実験をしているようですし、最近では「空に浮かぶ倉庫」の構想を出してきました。
日本では、複数のトラックを一人の運転手(もちろん高速バスのように交代のための運転手はいるでしょうが)が操作する輸送の実験が行われるそうです(トラックをロープで連結するのではなく、今話題になっている「無人運転」を取り入れるようです)。
ここで分かるのは、EC(通販)と言われる小売業が成功だったことですが、それを下支えする流通がついていけなくなったということです。
私も、思いつきで注文してきましたが、少しセーブしようと思いました(スマホカメラにつける望遠セットがほしかったのですが)。
第三者である私たちが何か考えましょう。流通センターや運転代行ではおもしろくありませんね。
世間があっと驚き、プロが飛びつくものです。資金は銀行があります。
今年も忙しくなりそうです。