予備役(よびえき)
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復活ノート
「予備役(よびえき)」
グローバル化とはよく言ったもので、その国特有の問題は少なくなり、どこの国も同じような問題を抱えています。
日本でも、格差は広がっていますし、30%近くの若者に仕事がないのも同じです。
だから、生活保護、高齢化などの問題も同じです。ただ、日本の場合は、震災の復興があります。
日本の政治家は、「グローバル化だから、日本一国だけでは、とても解決などできない」と思っているように思えて仕方ありません。
ただ、政治家の責任にするだけでは、物事が進まないのは確かです。朝日新聞(11月18日)に、「政治家を育ててこなかった有権者の責任」と作家の高村薫の意見が載っていますが、そのとおりだと思います。
選挙の時でも、そうでないときでも、有権者はもっと意見を言うべきなのです。政治家にリーダーシップがない時代こそ、逆にそのチャンスだと思います。
ところで、予備役という言葉を聞いたことがありますか。日常では、あまり聞きませんが、退役した兵士が、いざというときに駆りだされる制度です。
日本では、東北の大震災のときは、自衛隊でも、そういうことがあったようです。
最近の領土問題で、中国との間に戦争が起きるかもしれないなどと言われていますが、
これからも、災害などのときに限定してほしいものです。
さて、政治家は、選挙を戦争と捉えているらしく、「常在戦場」という言葉が飛びだしました。
「平和なときでも気を緩めるな」ということならば、選挙は年明けと思っていると、急に「解散します」となったわけで、字句通りの状況になったわけです。
翻って考えると、社会のほうが、「戦場」そのもののような時代になっているのです。
社会に予備役を出すときです。自衛隊?いえ、おとしよりです。
何回も言いましたが、年を取っても、創造力、記憶力は衰えるどころか、心がけ次第で、その人にとって、若いとき以上の力があるという調査結果があります。
その上、経験を生かす経験力も、失敗を分液する失敗力も、もちろん、忍耐力もあります。
ただ、体力が、特に脚力が・・・。そこさえサポートすれば、社会を助けてくれる、力強い予備役になれるのです。
おとしよりが、実際に生の人間や社会を肌で感じたら、備わっている力はパワーアップすると思います。
杖でも、あるいは、足に装着する人口筋肉もののでも、今までなかったものを開発するのです。
国を憂(うれ)えるおとしよりに、テレビの番をさせてはいけないのです。
今は、「あきらめ」という敵と戦っているのですから。